L7 "SMELL THE MAGIC"
1.SHOVE
2.FAST AND FRIGHITENING
3.(RIGHT ON) THRU
4.DEATHWISH
5.'TILL THE WHEELS FALL OFF
6.BROOMSTICK
7.PACKIN' A ROD
8.JUST LIKE ME
9.AMERICAN SOCIETY
1990年、SUB POPより。
昨日に引き続き、90年リリースとMAGICつながりで、今日はこれにしました。
90年代初期は、グランジ/オルタナティブ全盛期でしたが、ガールズ・グランジで主なのは、
HOLE,BABES IN TOYLAND,LUNATICKS,そしてこのL7ぐらいでしょうか?
ちなみに、このあたりのバンドの人脈はつながっていたようで、L7のジェニファー・フィンチと、HOLEのコートニー・ラヴと、BABES IN TOYLANDのキャット・ビーエランドは80年代に一緒にバンドをやっていたそうです。
やはり有名なのは、コートニー・ラヴ率いるHOLEですが、私がガールズ・グランジの中で唯一聴いていたののがL7のこのアルバムです。
当時、UKインディシーンから、USグランジへ関心が移って行き、NIRVANA,MUDHONEYなど好きなバンドがいたSUB POPに興味がわくのは当然の流れでした。
そして、そのSUB POPにいたガールズバンドがこのL7だったのです。
だいたいグランジ系は小汚いカッコと相場が決まっているようなものですが、L7も例外ではなく、メンバーは4人とも髪はグシャグシャ、ボロいTシャツに敗れたデニム、ドタッとしたワークブーツといういでたちです。
そして音は、男勝りというより、もう雄雄しいです。ヘヴィーなサウンドにがなるようなヴォーカル、カッコよすぎです。演奏はうまいとは言えませんが、メロディーがなかなかしっかりしていて良いです。
歌詞はだいたいダーティですが、9.AMERICAN SOCIETYは曲もよく歌詞もなかなかうなずけるものがあります。ちょっと他の曲よりテイストが違う感じがしますが、私はこのアルバムではこの曲が一番好きです。
今思うと、グランジの世界も男尊女卑的ではあったと思いますが、その中で一番『女』を出さずにカッコよさを貫いたのはL7ではないでしょうか。